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キーワードでわかる臨床栄養

第8章経腸栄養法

8-5:リフィーディング症候群[refeeding syndrome]

■リフィーディング症候群[refeeding syndrome]
 長期間栄養不良状態が続いている患者(神経性食欲不振症など)に積極的な栄養補給を行うことにより,低リン血症をきたし,発熱,痙攣,意識障害,心不全,呼吸不全などが現れる.栄養補給開始直後ないし4~5日後に発症する.血中リン濃度を測定することと,投与エネルギーを減じ,直ちに静脈的なリン酸の補給が必要である.この現象は長期間の飢餓によりエネルギー代謝が脂肪中心であったのが,栄養の投与により急激に炭水化物に変化し,それに伴って血中の電解質が細胞内に移行することによる(参考文献8-5-8).
1-2:リフィーディング症候群[refeeding syndrome](https://www.nutri.co.jp/nutrition/keywords/ch1-2/keyword2/)も参照.

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