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    第10章各疾患の栄養管理

    10-16:食欲不振[cancer induced appetite loss]

    食欲不振[cancer induced appetite loss]
     摂食調整機能は視床下部にある.さまざまな食欲増進ホルモン(神経ペプチドY,アグーチ関連ペプチド,オレキシン,メラニン凝集ホルモン,ガラニンなど)および食欲抑制ホルモン(メラノコルチン,コカイン─アンフェタミン調整ペプチド,コルチコトロピン放出因子,グルカゴン様ペプチド1,ヒスタミン,セロトニン,IL-1βなど)が同定されている.特にレプチンは,体脂肪の量を視床下部に求心性シグナルとして伝達する作用をもつ.本来は,生体が飢餓状態に陥った場合,血中レプチン濃度は低下し,これが視床下部に伝達され,食欲は亢進し,エネルギー消費は減少する.しかしがん患者においては,炎症性サイトカイン(TNF-α,IL-1)がこの調整機能に作用し,飢餓に対しての応答機能が破綻した状態であることが明らかにされている(参考文献10-16-20).
     また,物理的,機能的な消化管の狭窄や閉塞,味覚・嗅覚の変化,化学療法や放射線療法の副作用,抑うつ不安などの精神症状なども食欲不振症状を増悪させる.食欲不振が低栄養のリスク因子であることは言うまでもないが,このようにその要因はさまざまである.そのなかで,末梢で産生される唯一の食欲増進ホルモンであるグレリンが注目されている.進行がんに伴う体重減少食欲不振を特徴とする複合的な代謝異常として知られるがん悪液質であるが,非小細胞性肺がんや消化器がん(大腸がん,胃がん,膵臓がん)患者において選択的グレリン受容体アゴニストの投与によって体重増加および食欲増加効果を示しており,世界ではじめてのがん悪液質の治療薬として期待されている.
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