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キーワードでわかる臨床栄養

第6章栄養療法の実践

6-2:エネルギー投与量の算出方法

■概論

 適切な栄養管理を行ううえで,実際の栄養投与量の決定は良好な栄養状態を維持するために,あるいは目標とする栄養状態にまで改善するために最も重要である.身体の構成成分であるタンパク質,エネルギー源となる糖質,脂質と,この三大栄養素の代謝に深くかかわるビタミン,無機質,水の6種の栄養素についての設定はきわめて重要である.栄養管理中では,患者の病態によって着目すべき指標が異なり,褥瘡や重症感染症などの高度な侵襲下にある患者と,激しい侵襲反応はなく慢性的な栄養摂取障害や代謝障害を主体とした患者に大別でき,前者ではタンパク異化の亢進やエネルギー消費量(EE)の増大が特徴的で短期間での変化を捉えなければならない(参考文献6-2-1).一方,後者では体構成成分(Body Composition)や各機能の維持について長期的な経過を観察することが要求される.
 栄養管理におけるエネルギー所要量は,患者のエネルギー消費量,基礎疾患,患者の代謝状態の3つの因子で決定される.したがって,臨床栄養に携わる者は栄養管理を開始する際に栄養学的目標の設定と確実な栄養評価を行う必要がある.

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