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    第1章栄養障害と栄養療法

    1-1:栄養不良[malnutrition]

    ■栄養不良[malnutrition]
     発展途上国の小児の食事がイモ類などの炭水化物に偏り,タンパク質が不足して低アルブミン血症になり,腹水貯留や浮腫をきたす栄養障害をクワシオルコル,炭水化物さえも摂れない飢餓状態の栄養失調をマラスムスと分類しているが,食糧事情がよい現代の日本ではこの分類はあまり意味がないであろう.
     栄養不良(低栄養の栄養障害)に定義や明確な診断基準はないが,栄養評価(栄養アセスメント)によって診断されている(参考文献1-1-1).栄養評価には各種の栄養指標が用いられるが,栄養不良の原因の多くは相対的な栄養摂取不足であり,結果的に体重減少として現れることが多いので,一般に特に初診時には体重減少(変化)で栄養不良による栄養障害と判断されることが多い(表1).
    表1体重変化と栄養障害
     BMI (body mass index)= 体重(kg)÷身長(m)2は,22 kg/m2が標準とされているので,理想体重IBW(ideal body weight)=22×身長(m)2である.%IBW=現体重/理想体重×100であり,値によって理想体重と比べての栄養障害の程度を評価する.生来細身で健常時が痩せている人もいる一方で,ずっと太めであった人が痩せて標準体重になっていることもあるので,健常時の通常体重UBW(usual body weight)と比較する%UBW(現体重/通常体重×100)で健常時と比較する方法もある.どれくらいの期間にどの程度の体重減少があったかの問診が重要で,1カ月に5%以上または半年に10%以上の体重減少があれば,何らかの栄養障害の可能性が大きい.
     体重減少は脱水がなければ,体脂肪や骨格筋量の減少が大きい.栄養が不足すると,まず体脂肪や骨格筋が消費されて痩せる.エネルギーと窒素(タンパク質)の不足がさらに続くと,アルブミンなどの血漿タンパク・臓器タンパクも消費されて低下する.エネルギー・タンパク摂取不足状態では,たいていビタミンや微量元素も不足している.
     免疫グロブリンも低下し,エネルギー不足により白血球やリンパ球などの機能も低下して,免疫能が低下することで病原体に対する抵抗力がなくなり,感染症に罹患しやすくなる.創傷や疾患の治癒が困難となり,やがて主要臓器も機能不全となって生命維持機能が破綻して死に至る.
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