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キーワードでわかる臨床栄養

第4章栄養と免疫,および生体防御機構

4-3:プレバイオティクス[prebiotics]

プレバイオティクス[prebiotics]
 プレバイオティクスは,1995年にGibsonらにより「大腸の有用菌の増殖を選択的に促進し,宿主の健康を増進する難消化性食品」として定義された概念である(参考文献4-3-13).条件としては,①消化管上部で加水分解,吸収されない,②大腸に共生する一種または限定された数の有益な細菌の選択的基質であり,細菌の増殖を促進し代謝を活性化する,③大腸の腸内細菌叢を健康的な構成に効率的に改変できる,④宿主の健康に有益な全身的な効果を誘導する,とされている.
 具体的には,オリゴ糖や食物繊維があげられる.オリゴ糖にはフラクトオリゴ糖やラクツロースなどのガラクトースを含んだものなどがあり,特にビフィズス菌に対する選択的利用性が高く,その増殖を促すことが知られている(参考文献4-3-14).食物繊維は,消化管で吸収されないため大腸で腸内細菌によって発酵され,その結果,短鎖脂肪酸と乳酸が産生される.食物繊維の種類によりその発酵量に差がある(表2).短鎖脂肪酸は大腸上皮細胞の重要なエネルギー源となり,大腸粘膜の増殖刺激作用,血流増加作用,炎症抑制効果があることが炎症性腸疾患などの治療において報告されている(参考文献4-3-15),(参考文献4-3-16)

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