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キーワードでわかる臨床栄養

第4章栄養と免疫,および生体防御機構

4-3:腸内細菌と疾患[intestinal bacteria and disease]

腸内細菌と疾患[intestinal bacteria and disease]
 健常なヒトの消化管には約1,000種類,100兆~1,000兆個の腸内常在細菌が腸内細菌叢を形成して生息している.これらの腸内常在細菌は,腸管免疫の分化,成熟に必要であり,宿主が分解,生合成できない栄養素の供給源となっている(参考文献4-3-5).一方で,抗菌薬の投与や偏った食習慣,ストレスなどのさまざまな因子により腸内細菌叢のバランスに異常が生じると,宿主の恒常性が崩れ,腸管感染症や炎症性腸疾患,過敏性腸症候群,大腸がんなどの消化管疾患を惹起する(参考文献4-3-6),(参考文献4-3-7).また消化管のみでなく,肥満・糖尿病,アレルギー性疾患,心疾患など,消化管以外の慢性的疾患にも深くかかわっていることが近年の研究で明らかとなっている(参考文献4-3-8).2-8:腸内細菌叢[intestinal bacterial flora](https://www.nutri.co.jp/nutrition/keywords/ch2-8/keyword5/)も参照.

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