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  4. 完全皮下埋め込み式カテーテル(ポート)

7-2:中心静脈カテーテルのキーワード

[3] 完全皮下埋め込み式カテーテル(ポート)

 一般に、ポートと呼称されている(図2)。カテーテルおよび、それに接続して輸液を投与するリザーバーを皮下に埋め込み、使用する必要がある場合に、皮膚の上からリザーバーのセプタム(シリコーン製膜)を穿刺して(Huber針を用いる、図3)投与する、というカテーテルである。使用しない期間には、体外露出部分がないので、入浴等も可能であり、患者のQOLの維持改善に有効であるとされている。21ゲージ針(Huber針に限る)の場合には、セプタムは2,000回の穿刺に耐えるとされている(図4)。年余にわたる留置が必要な、在宅静脈栄養法(home parenteral nutrition:HPN)やがん化学療法施行症例に用いられている。抜去する場合には局所麻酔下に皮膚切開を行う必要があるため、長期留置症例に限るべきである。
 筆者は、特に若い女性に対するポート留置に関し、より高いQOLめざし、前胸部に留置することによる整容上の問題を考慮し、上腕に留置する方法を考案して実施している(図5)。
図2

図2●完全皮下埋め込み式カテーテル(ポート)(クリックで拡大します)
血管内に挿入するカテーテルと、体外から針で穿刺して輸液を投与するリザーバーからなる。輸液を投与しない期間には体外露出部分がないため、入浴等も可能であり、QOLを考えた場合に非常に有用なカテーテルである。しかし、抜去に際しては局所麻酔下に切開する必要があるため、長期留置症例に限るべきである。年余にわたって留置することが可能であるが、そのためには、特に投与する輸液ラインの無菌的管理に注意する必要があり、これが留置可能期間を決定する重要な因子である。

図3

図3●ポートに接続する針:Huber 針
先端が特殊な構造になっている。リザーバーのセプタムのコアリングを少なくするためには、Huber針を用いる必要がある。通常の構造の針を用いると、いかに細い針を使用してもHuber針よりもコアリングが大きい。通常の針よりもずっと高価であるが、ポートを長期間安全に留置して管理するためには、絶対にHuber針を使う必要がある。

図4

図4●ポートのセプタムの破損
セプタムは21ゲージの針で2,000回の穿刺に耐えるとされている。5年間使用したポートのセプタムを示す。中央部分は穴が開いた状態となっている。本症例は、患者自身が針を刺すという管理を行ってきた。セプタムの全体を満遍なく、均等に使ってはじめて2,000回の穿刺が可能ということである。自分で針を刺すと、痛くない部位を探して、そこに集中する傾向がある。そのために中央部分に穴が開いた状態となったものであろう。しかし、5年間使用できたということは、無菌的管理が徹底していたことを示すものである。

図5

図5●上腕ポート
女性の場合、前胸部にリザーバーを留置することには抵抗がある場合もある。そこで、リザーバーを上腕外側に埋め込む「上腕ポート」を考案して実施している。本症例は皮下脂肪が豊富であるため、リザーバー留置による皮膚面の隆起はほとんど目立たない。

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