NUTRI ニュートリー株式会社

医療従事者お役立ち情報

キーワードでわかる臨床栄養

第3章侵襲に対する生体反応

3-2:IL-6[interleukin-6]

■IL-6[interleukin-6]
 IL-6は,TNF-αやIL-1によって産生が誘導される.大侵襲後には長期間血中で検出され,組織傷害の程度などの侵襲の大きさと比例して血中レベルが上昇する.肝臓における急性相タンパク合成を促進し好中球の活性化と寿命延長作用を有する.逆にTNF-αやIL-1の活性化を抑制し,これらの内因性阻害物質(sTNFR,IL-1ra)の産生を高めるため,炎症性・抗炎症性サイトカインの両作用を有する.

おすすめコンテンツ