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キーワードでわかる臨床栄養

第3章侵襲に対する生体反応

3-2:成長ホルモン[growth hormone]

成長ホルモン[growth hormone]
 侵襲時には下垂体前葉からの成長ホルモンの分泌も高まる.成長ホルモンは強力なタンパク同化作用を有し免疫細胞の機能を増強する.その作用の一部は,肝臓におけるIGF-1(insulin like growth factor-1)の産生増加を介している.IGF-1の作用はTNF-α,IL-1,IL-6によって阻害されるため,これら炎症性サイトカインの産生が亢進した状態でのタンパク同化低下と負の窒素出納の原因として,IGF-1の作用低下が重要である.

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