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    第2章栄養素とその代謝

    2-7:ビオチン[biotin]

    ビオチン[biotin]
     血清ビオチン基準値:血清3.6~12.9 ng/mL
     ビオチンの化学構造は,吉草酸(バレリアン酸)側鎖をもつテトラヒドロチオフェリン環とイミダール環が結合したものである.食品中ではタンパク質と結合して存在し,摂取後,小腸で遊離型ビオチンまで分解され,血漿中でも遊離型ビオチンとして各組織に運搬され,Na依存性に取り込まれる.
     ビオチンは,カルボキシラーゼの補酵素として重要な役割を果たし,また,遺伝子発現の調節にも関与している.
     ビオチンは,さまざまな食品に含有され,また腸内細菌叢でも合成されるため,通常の食事を摂取している場合には欠乏症状はみられないが,生の卵白摂取やその活性物質である非耐熱性結合タンパク質のアビジンの摂取により,脂漏性皮膚炎,脱毛,麻痺などの症状を引き起こした例が報告されている.また,ビオチン酵素の遺伝的欠損や炎症性腸疾患,無酸症などによる吸収不全でも発症する場合がある.過剰症については,一般的に認められていない.

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