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キーワードでわかる臨床栄養

第2章栄養素とその代謝

2-7:ビタミンB12[vitamin B12 cobalamin]

■ビタミンB12[vitamin B12, cobalamin]
 血清ビタミンB12基準値:233~914 pg/mL
 一般にビタミンB12の活性化合物は,広義ではコバラミン,狭義ではシアノコバラミンを指している.植物性食品にはほとんど含まれず,動物性食品にヒドロキシコバラミン,アデノシルコバラミンなどがパプトコリンなどのタンパク質と結合して存在している.摂取後,十二指腸でタンパク質が切り離され,遊離したビタミンB12は胃壁細胞から分泌された内因子(IF)と結合し,消化・吸収される.健常な成人の食品中のビタミンB12吸収率は,50%と推定されている.吸収後,コバラミンはハプトコリンに70~90%,トランスコバラミン(TC)に10~30%が結合している.TC-ビタミンB12複合体は,末梢組織で特異的受容体に介して取り込まれ,リソソームで分解された後にビタミンB12依存性酵素と結合する.人体への分布状態は組織によって異なるが,肝臓が最も多く,アデノシルコバラミンの形で蓄積し,その量は人の必要量の数年分と推定されている.
 ビタミンB12の欠乏症としては,巨赤芽球性貧血があげられ,その他,神経障害,ハンター舌炎などを生じる.過剰摂取による症状は,現在のところ認められていない.

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