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    第10章各疾患の栄養管理

    10-16:がん治療による味覚変化・嗅覚変化[change of gustation and olfaction]

    がん治療による味覚変化・嗅覚変化[change of gustation and olfaction]
     化学療法を受けるがん患者の45~84%に味覚・嗅覚変化が生じると報告されており,QOLを考える際には悩まされる副作用である.がん治療中に体重減少・低栄養を認めた患者の食事摂取に最も影響を与える因子が味覚変化であるという報告(参考文献10-16-40)もあり,致死的な有害事象とならないからといって看過してはいけない.
     味覚障害は,味覚減退や消失の他,本来の味と異なる味を感じる異味症,特定の味だけがわからない解離性味覚障害,何もないが特定の味を感じる自発性味覚障害,嫌な味に感じる悪味症など多岐にわたる.これらは化学療法の種類や期間により傾向があるとする報告がある一方で,関係がないとする報告もある.化学療法による味覚異常では,1つの要因として亜鉛欠乏があげられる.亜鉛が薬剤とキレート結合して体外に排泄されることで味細胞の再生に必要な亜鉛が欠乏するとされているが,十分な解明には至っていない.しかしながら栄養介入で改善が期待できる味覚異常であり,症状とあわせて血清亜鉛値の測定を行い,食事指導や薬剤介入を検討する必要がある.

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