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    第10章各疾患の栄養管理

    10-16:術後の後遺症[after effects]

    術後の後遺症[after effects]
     がん患者の術後の後遺症の一つである体重減少に関する確立した支持療法のエビデンスは存在しない.特に食事摂取に関係する胃がんや食道がんなどの上部消化管領域では,術後の体重減少が問題となることが知られている.胃がんにおける術後補助化学療法の有効性を示したACTS-GC試験では,術後1カ月時点の体重減少が15%以上であった症例は15%未満であった症例と比較して有意に術後補助化学療法の継続率が低く(66.4% vs 36.4%),治療完遂に影響を与える独立予後因子と報告されている(参考文献10-16-39).それを受けて,術直後のみではなく退院後も継続した栄養介入の有用性が報告されている.さらに,体重減少のみではなく除脂肪体重(骨格筋)の維持が重要であるとも報告されており,骨格筋の維持に重要なBCAAなどのアミノ酸を主体とする栄養介入や,リハビリテーションなどによるphysical activityの維持も並行して行うなどのエビデンスも集積されつつあり,術後の後遺症の改善に期待されている.

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