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キーワードでわかる臨床栄養

第6章栄養療法の実践

6-3:水分必要量の算出[water requirement]

水分必要量の算出[water requirement]
 水分必要量の算定は,水分出納から算出する.以下で算出される.

水分必要量=1日の尿量+不感蒸泄+排泄量(便,出血やドレーンからの排液)-代謝水

 簡易的には,30~40 mL/kg体重/日を基準として,病態に応じて増減する(参考文献6-3-1).
 また,1.0 mL×投与エネルギー(kcal/日)として算出する方法もある.この計算方法では,投与エネルギー量が少ない場合は,水分量が不足するので注意を要する.
 他に,1,500 mL×体表面積(m2)で算出する方法もある.
 経腸栄養剤使用時の水分量は注意を要する.輸液の場合と異なり,1 kcal/mLの標準濃度の栄養剤の場合,水分量は約85%程度である.栄養剤の濃度が高くなれば,含有水分量は減少する.

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