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    第1章栄養障害と栄養療法

    1-2:摂食障害[eating disorder]

    摂食障害[eating disorder]
     摂食障害には過食症と拒食症(神経性食欲不振症)があるが,過食症と拒食症間の移行も多く,ほとんどが若い女性である.栄養不良になるのは拒食症であるが,過食症でも過食の後に無理に嘔吐する,多量の下剤を内服して無理に出すなどの行為を伴うことも多く栄養不良となる.
     体重が増えることに対する嫌悪感が強く,非常に痩せているのにもかかわらずもっと痩せたいと思っているので,栄養摂取に本人の協力が得られず治療に難渋する.家族関係に問題があることも少なくないので,たとえ入院中は栄養補給ができても,退院後に引き続き継続できるかという問題もある.
     周囲から太っていると言われたことなど,体型に関する精神的ストレスからの痩せ願望が発症の原因となる.痩せ願望からダイエットをする女性は多いが,拒食症ではそれが病的に極端になり,太っていないのに食事をとらない.
     栄養不良が重症になると,代謝も低下し月経は止まり,低血糖や電解質異常から精神症状も悪化する.免疫能も低下して結核などの栄養不良で罹患する慢性感染症に罹りやすくなる.
     周囲のアドバイスを聞かず,痩せていることが大事だと思いこんでいるため,家族からも諦められている場合もある.家庭で孤立したまま拒食を続け,意識レベルが低下するなど,状態がかなり悪化してから救急搬送されることもある.
     慢性的な代謝の低下により,高度の体重減少以外に,低血圧,低体温なども認める.血液検査では貧血,白血球減少,低タンパク血症,低血糖などがみられるが,これらは脱水を補正するとさらに顕著になる.
     意識レベルの低下や動けなくなって搬送された場合には,前述のリフィーディング症候群に注意をした輸液栄養管理を開始する.意識が明瞭になると栄養補給を拒否されることも多いが,死ぬかもしれない病気であることを丁寧に説明して栄養補給を受容してもらう.
     急性期を脱したらまずは経口摂取を促すが,受け入れられない場合は,経鼻経管経腸栄養を行う.経口摂取をしていても隠れてトイレで嘔吐していることもあるため,注意が必要である.安静時エネルギー消費量が低下しているので,30 kcal/kg体重/日から開始する.
     全身状態の改善に伴い精神状態が改善することもあるが,強制栄養によって体重が増えることを嫌うケースも多い.そのため摂食障害の治療では,栄養療法と並行して精神的なケアが最も重要である.
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