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    4. 第8章 8-3:PEGの合併症[complication of PEG]

    第8章経腸栄養法

    8-3:PEGの合併症[complication of PEG]

    ■PEGの合併症[complication of PEG]
     PEGの手技は一見シンプルだが,腹膜を貫く手術であり,安易に考えない.特に生命予後にかかわるmajor complicationは回避しなければならない.
     以下に第2回PEGコンセンサス・ミーティング(2003年)(参考文献8-3-6)におけるmajor complicationとminor complicationの定義を示す.なお,’02年より行われたPEGコンセンサス・ミーティングは,’04年よりPEGの全国学会であるHEQ(home health care, endoscopic therapy and quality of life)研究会の学術・用語委員会に発展的解消した.

    ① major complication
     PEGに関連した死亡,または何らかの全身的な処置や治療※1を行わなければ死に至ったり重篤な後遺症※2を残すcomplication.
     ※1:通常,開腹手術などの外科的治療や2週間以上の入院治療
     ※2:不可逆性の精神・身体機能障害の発生,または明らかな増悪

    ② minor complication
     major complication以外の,何らかの処置や治療を要するcomplication.
     以下の5項目について判断基準の案を示す.
    a. 創感染・瘻孔感染
     創感染・瘻孔感染は,膿瘍・排膿があれば確定とし,また発赤,腫脹,硬結,疼痛などがあり,「感染」と診断し抗菌薬投与や局所の処置,胃瘻使用の中止・延期を行った場合をcomplicationと定義する.
    b. 誤嚥性肺炎
     造設手技に関連した誤嚥性肺炎と,経腸栄養剤の逆流と誤嚥によるものを誤嚥性肺炎とする.
    c. 出血
     手術手技であるPEGにおいて,あえてcomplicationとするのは,出血死,止血術や輸血・補液が必要な場合,血圧低下・頻脈を伴う場合,入院や入院期間の延長が必要な場合である.
    d. 腹膜炎
     通常の診療に準じ,腹痛,発熱,腹部圧痛,反跳痛,筋性防御などの兆候,炎症所見などから総合的に診断する.腹膜炎と診断し,開腹術やドレナージ術,抗菌薬投与を行った場合をcomplicationとする
    ただし,造設後にしばしばみられる「気腹」は除外する.
    e. 麻痺性イレウス
     嘔気・嘔吐,腹満・腹痛などの症状をもち,診察上,腹部膨満,鼓音・腸管音減弱がみられ,画像で小腸の拡張を伴う腸管ガスの貯留がある.これらのうち多くを満たし,経腸栄養剤の中止や消化管減圧などの処置を行った場合をcomplicationとする(参考文献8-3-6).
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