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キーワードでわかる臨床栄養

第10章各疾患の栄養管理

10-6:肥満外科療法[bariatric surgery]

肥満外科療法[bariatric surgery]
 世界的に確立した術式として現在,主に4つが行われている.胃の容量を小さく形成することにより摂取量を抑制することと,消化管(小腸)をバイパスすることにより消化吸収を抑制することのいずれか,もしくは両方の組合わせにより,効果的な体重減少を図る(参考文献10-6-7).
 わが国では2014年4月に腹腔鏡下胃縮小術(スリーブ状切除によるもの)のみが,保険適用となった.対象は,6カ月以上の内科的治療によっても十分な効果が得られない,BMIが35以上の高度肥満症患者であって,糖尿病,高血圧,脂質異常症または閉塞性睡眠時無呼吸症候群のうち1つ以上を合併している場合である.
 外科療法では,術前術後に起こりうる多くの問題を解決し,順調な減量を達成するために,チーム医療が成功の鍵となる.

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