NUTRI ニュートリー株式会社

  • キーワードでわかる臨床栄養
  • 嚥下調整食学会分類2013[Japanese Dysphagia Diet 2013 by the JSDR dysphagia diet committee]
    1. トップページ
    2. 医療従事者お役立ち情報
    3. キーワードでわかる臨床栄養
    4. 第7章 7-4:嚥下調整食学会分類2013[Japanese Dysphagia Diet 2013 by the JSDR dysphagia diet committee]

    第7章経口栄養療法

    7-4:嚥下調整食学会分類2013[Japanese Dysphagia Diet 2013 by the JSDR dysphagia diet committee]

    嚥下調整食学会分類2013
    [Japanese Dysphagia Diet 2013 by the JSDR dysphagia diet committee]
     「 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2013」〔略称 学会分類2013( JDD2013)〕は,本文(概説・説明・Q&A), 学会分類2013(食事)早見表 , 学会分類2013(とろみ)早見表より成り,学会ホームページから無償でダウンロードすることができる(参考文献7-4-1).食事は, コード0から4の段階があり, 0と2が各2段階に細分化されている.
     食事のコードの難易度のイメージを,図1に示す.重症の嚥下障害症例で,ゼリー形態が安全である症例と,とろみ形態が安全である症例があるため,コード0を,0j(jelly のj),0t(thick のt)と分けている.また,ピューレ・ペースト状のコード2を,なめらかなものと不均一なもの(粒あり)で分けている.
     今回の基準作りの目的が,臨床現場での共通言語作りであるため,食事については,嚥下ピラミッドほか,国内の既存の分類との対応を示している.なお,嚥下ピラミッドではゼリーを最も安全な食形態と位置付けているが,とろみ付き液体の方が安全であった症例が同程度いるという研究結果を踏まえ,学会分類 2013 ではとろみ付き液体も最も安全な食形態に含めている.
    学会分類 2013では,各段階の規定には物性値を表記せず,形態を日本語表記している.臨床現場では物性値を測定できないことがほとんどであり,また物性値を測定可能なものは,嚥下調整食の一部(おおむねコード2-1まで)に限られるからである.既存の分類のなかには物性値を定義しているものもあるので,対応表からその値を参考にすることが可能である.
     今回の基準作りの目的が,臨床現場での共通言語作りであるため,食事については,嚥下ピラミッドほか,国内の既存の分類との対応を示している.なお,嚥下ピラミッドではゼリーを最も安全な食形態と位置付けているが,とろみ付き液体の方が安全であった症例が同程度いるという研究結果を踏まえ,学会分類 2013 ではとろみ付き液体も最も安全な食形態に含めている.
     学会分類 2013では,各段階の規定には物性値を表記せず,形態を日本語表記している.臨床現場では物性値を測定できないことがほとんどであり,また物性値を測定可能なものは,嚥下調整食の一部(おおむねコード2-1まで)に限られるからである.既存の分類のなかには物性値を定義しているものもあるので,対応表からその値を参考にすることが可能である.
     とろみについては,3段階のとろみを示し,物性値(粘度)を示している(表1).これについても,粘度計がない施設が多いことをかんがみ, ラインスプレッドテストの値を併記している.実際には,粘度調整食品メーカー各社が発表している粘度値を参考にすることができる.とろみの分類については,便宜上番号は付いているが,番号と難易度は一致しない.濃すぎるとろみは付着性が高いなど不利益もある.
    図1

    図1●学会分類2013のコード分類のシェーマ

     なお,実際の食事で,お盆の上に数品あるような食事レベルになると,それらがすべて同じコードである必要はないことが多い.段階的な食上げの過程では,お盆の上すべてではなく部分の難易度を上げていくことが安全であるし,また,嚥下しやすい形態のもので 交互嚥下をすることで,難易度の高いものの咽頭残留をクリアすることができるからである.したがって,各医療職が連携して栄養療法を行うために,「当院の○○食はコード2-2とコード3が混在している」とわかることが重要である.
     学会分類2013は形態についての分類であるため,各段階の量や栄養素については原則として示していない.しかしながら,提供の際には栄養素にも配慮し,経口量が不足する場合には経管栄養静脈栄養を補う配慮が必要である.また,食形態だけでなく,味,外見,香りにも配慮するのは食事としては当然であり,モチベーションの維持に重要である.
    表1

    (文献7-4-1より引用)

    おすすめコンテンツ