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キーワードでわかる臨床栄養

第7章経口栄養療法

7-3:嚥下評価[swallowing assessment]

嚥下評価[swallowing assessment]
口腔・咽頭・喉頭の筋群は下部脳神経系の支配であるため,診察としては,下部脳神経系の神経所見を確認する.
 嚥下機能に対するスクリーニングテストとしては,水飲みテスト,反復唾液嚥下テスト,フードテストなどがある.スクリーニングテストだけでなく,食事場面の観察や,口腔咽頭機能・発声機能・呼吸機能,栄養状態,口腔内の状態なども,病態の把握や対応策の検討のためには重要である.日本摂食・嚥下リハビリテーション学会医療検討委員会では,表形式の摂食・嚥下障害の評価(簡易版)を発表(参考文献7-3-6)している.
 詳細に嚥下機能を評価するには,嚥下造影(参考文献7-3-7)や嚥下内視鏡(参考文献7-3-8)が行われる.嚥下造影では造影剤を混ぜた検査食,嚥下内視鏡では実際の食材を使用することで,食形態の適切さについても評価することができる.

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