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第4章栄養と免疫,および生体防御機構

4-1:T細胞[T cell]

■T細胞[T cell]
① T細胞の分化
 T細胞は骨髄の造血幹細胞に由来し,末梢リンパ組織の大多数のT細胞は胸腺で分化する.胸腺での分化過程は次のようになる.まず,未熟なリンパ球としてCD4,CD8のいずれも発現していないdouble negative細胞に分化する.その後,CD4,CD8両方の抗原受容体が発現するdouble positive細胞となる.さらに分化するとCD4,CD8どちらかをpositiveとするsingle positive細胞となる.single positive細胞は,胸腺を出て脾臓やリンパ節に移動し,CD4T細胞はTh細胞として,CD8T細胞はCTLとして働く.またCD4T細胞には制御性T(Treg)細胞として働く自己反応性CD4T細胞も含まれる.

② T細胞の機能
 CD4T細胞から分化したTh細胞はさまざまなサイトカインを産生し免疫応答を制御する.Th細胞はTh1,Th2,Th17,Tregに区分される.このうちTh1細胞は主に細胞性免疫にかかわりIL-2やIFN-γを産生し,液性免疫にかかわるTh2細胞はIL-4,5,6,10を産生して抗体産生を促進する.Th17細胞が産生するサイトカインは細胞内・細胞外の細菌や真菌の感染防御に働く.Treg細胞のサイトカインは免疫反応を抑制し,T細胞の過剰な活性化を制御すると考えられている.
 CD8T細胞から分化したCTLはキラーT細胞ともよばれ,細胞傷害性を発揮してウイルスなどに感染した細胞やがん細胞を傷害し,アポトーシスを誘導する.CTLはNK細胞と同様にMHCクラスⅠ分子と抗原ペプチドの複合体と結合する.特異的認識を行った後にパーフォリンやグランザイムといった細胞傷害物質を放出し感染細胞を特異的に傷害する.また膜結合性のリガンドであるFasLを用いて標的細胞の細胞死レセプター(Fas)に結合することでアポトーシスを誘導する.
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