第2章栄養素とその代謝
2-3:尿素回路[urea cycle]
■尿素回路[urea cycle]
								 尿素回路は,オルニチン回路または尿素サイクルともいわれ,アミノ酸の窒素を最終代謝産物である尿素に変換する代謝経路である.アミノ酸はエネルギーとして活かされる際,脱アミノ化されて生じたアミノ基から動性の高いアンモニア(NH3)が生成される.このアンモニアは尿素回路によって毒性の低い尿素に変換され,さらに腎臓を経て尿中に排泄される.
								 尿素〔(NH2)2CO〕は重量の約47%を窒素が占め,窒素を排泄するのに効率のよい化合物であり,アンモニアとは異なり中性で毒性も比較的低い.尿素は電荷をもたない小分子なので,生体膜を容易に通過できる.さらに血中で運びやすく,尿中に排泄されやすい.尿素は,尿素回路とよばれる循環反応によって,肝臓のみで合成される.
								 尿素回路の反応は,ミトコンドリアマトリックスではじまり細胞質へと続く.まずアンモニアは,二酸化炭素と結合してカルバモイルリン酸となり,さらにオルニチンと結合し,シトルリンが生成される.この後,アルギニノコハク酸,アルギニンを経て尿素が生成される(図4).
								 肝臓の機能が低下すると,尿素回路によるアンモニアの処理能力が低下し,脳症を発症しやすくなる.
							
 
図4●尿素回路
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