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第7章経静脈栄養法

7-2:中心静脈カテーテル

 中心静脈カテーテル(central venous catheter:CVC)には、さまざまなものがある。末梢静脈カテーテルに比して、長期留置が可能で、血管刺激性のある輸液・薬剤を投与することができるなど、信頼度の高いカテーテルであるといえよう。しかし、CVCの挿入およびCVC輸液ラインの管理においては、さまざまな重篤な合併症が発生する危険もあり、厳重な注意を払って管理する必要がある。
 CVCの挿入経路には、図Ⅰに示すように、数多くの経路がある。その主なものは、鎖骨下穿刺、鎖骨上穿刺、内頸静脈穿刺、外頸静脈穿刺、大腿静脈穿刺、肘静脈(尺側皮静脈および橈側皮静脈)穿刺、および静脈切開法である。いずれの経路でも合併症が発生する危険があることに注意が必要である。特に、鎖骨下穿刺時の気胸や血胸などでは、生命を危険に曝す可能性がある。未熟な挿入手技、出血傾向のある症例に対する挿入などが主な要因である。
図Ⅰ

図Ⅰ●CVCの挿入経路
上大静脈内までCVCを挿入するための経路は、図に示すように非常に多い。自分で得意なCVC挿入方法を会得し、安全に挿入することが重要である。どの方法も、左右どちらでも実施することができるが、鎖骨上穿刺法だけは、左側では実施すべきではない。穿刺部位が、ちょうど胸管が鎖骨下静脈に流入する部位に相当するため、胸管を損傷してリンパ漏となる可能性があるためである。



【執筆】井上善文氏
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