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第3章栄養素とその代謝

3-1:各栄養素の消化・吸収部位と動態

■1 消化とは
 摂取した食物はそのままの形で消化管から吸収利用されないため、消化管粘膜を通過できるようになるべく単純な成分(消化態)にまで分解される必要がある。これが消化の目的の1つである。また、異種タンパクなどを分解することによって抗原性・毒性を除去することも消化の重要な働きである。ただし、水、電解質、単糖類(グルコース、フルクトース)、アルコール、脂肪酸、アミノ酸、ペプチド、ビタミンの一部などは身体構成成分でありそのままの形で吸収される。これが消化態といわれるもので、成分栄養剤の構成成分は消化態である。
■2 管腔内消化と膜消化
 消化はその作用部位によって管腔内消化と膜消化に大別される(図Ⅰ)。
 管腔内消化はいわゆる消化管内で行われるもので、胃腸の蠕動運動(例えば小腸による分節運動)による食物と消化液の混和、管腔内に分泌された消化液内(腸液、胆汁)の消化酵素による食物の分解などが行われる。しかし、管腔内消化のみでは食物の消化は不完全であり吸収上皮細胞からの吸収は不可能である。そのため小腸の絨毛上皮細胞上(吸収上皮細胞)の微絨毛内の消化酵素によって吸収可能なレベル(消化態)に分解されて上皮細胞から吸収される。これが膜消化である。
■3 栄養素の吸収
 栄養素の吸収方法には受動拡散、能動輸送、促進拡散の3種があり、これらはすべて吸収上皮細胞の刷子縁(微絨毛と終末網構)で行われる(図Ⅰ)。受動拡散はエネルギー非依存性で濃度勾配に従って行われ、輸送担体(carrier protein)を必要としない。促進拡散も濃度勾配に従って栄養素の吸収や移動が行われるが、輸送担体が必要である。能動輸送はエネルギー依存性で栄養素の輸送は拡散とは逆方向にのみ行われるので、濃度勾配に逆らった方向に進む。つまり膜表面に存在するNa/K依存性ポンプと輸送担体タンパクが結合し、ポンプの作用によりNaイオンが細胞内に取り込まれる際に栄養素をNaイオンとともに細胞内に取り込むシステムである。グルコースの吸収がその代表的なものである。
 表Ⅰに、各栄養素の吸収部位を示した。
図Ⅰ

図Ⅰ●消化吸収の概念(クリックで拡大します)

吸収部位栄養素
空腸●グルコースなどの単糖類、二糖類の一部
●モノグリセリド、脂肪酸、グリセロール、コレステロール
アミノ酸、ジペプチド、トリペプチド
●ビタミン、カルシウム、水、亜鉛
回腸●胆汁酸
ビタミンB12
ミネラル、水

表Ⅰ●栄養素の吸収部位参考図書3-1-2をもとに作成)



【執筆】田平洋一氏
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