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第5章栄養と免疫、および生体防御機構

5-1:免疫とは

■1 免疫応答の誘導
 免疫とは、体内に病原体や毒素などが侵入しても発病に至らない抵抗力のことである。私たちの体は外なる表面(皮膚)と内なる表面(気道や腸管の粘膜)に覆われており、これらの表面からさまざまな異物が侵入する。腸管には常在性腸内細菌が存在し、また普段から食物と一緒にさまざまな異物が入ることから、体表の中で腸管粘膜が病原体や毒素に接する機会は多いと考えられる。
 ところで、腸管粘膜の表面はリゾチームやデフェンシンなどの抗菌物質を含む厚いムチン層に覆われており、腸管粘膜上皮細胞はタイトジャンクションで互いに結合しているため、病原体が粘膜の上皮細胞層を通過して体内に侵入することはほとんどない。しかしながら、これらのバリアーを破って病原体が体内に浸入すると、免疫応答が誘導される。
■2 自然免疫と獲得免疫
 免疫応答は、自然免疫と獲得免疫に大別される。自然免疫(innate immunity)は抗原による前感作を必要とせず、生まれながらに生体に備わっている防御機構である。これに対し獲得免疫(acquired immunity)は、生体が生後抗原と接触することにより後天的に獲得する免疫状態をいう。自然免疫では微生物に共通して存在する分子を認識して防御反応が誘導されるが、獲得免疫ではそれぞれの微生物に固有の分子を認識して抗原特異的な防御反応が起こる(図Ⅰ)。
 自然免疫は無脊椎動物から脊椎動物に至るまで広く認められる防御機構であり、病原細菌を貪食する好中球やマクロファージなどの貪食細胞、ウイルス感染細胞を傷害するナチュラル・キラー(NK)細胞が主体となる。一方、獲得免疫で主役を担うのは抗原特異的レセプターを保持するT細胞やB細胞などのリンパ球である。B細胞の産生する抗体は魚類以降の脊椎動物で検出され、両生類以降になると多様なアイソタイプが生まれる。また、T細胞分化の要である胸腺は軟骨魚類以降に認められる。これらのことから、自然免疫は起源の古い免疫系であり、獲得免疫系は体制が複雑になるにつれて発達した免疫系であると考えられる。
 このように自然免疫と獲得免疫はそれぞれ異なった役割を担う防御機構であるが、両者は密接に連携して作用する。例えば、抗原提示細胞が処理し主要組織適合遺伝子複合体(MHC)分子とともに提示した抗原ペプチドT細胞が認識することにより獲得免疫が開始する。また、抗原刺激により活性化したT細胞が産生するさまざまなサイトカインの作用でマクロファージや好中球の機能が制御されている。
図Ⅰ

図Ⅰ●免疫応答の概要
免疫応答は、前感作を必要としない自然免疫と、抗原刺激により後天的に誘導される獲得免疫に大別される



【執筆】南野昌信氏
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