NUTRI ニュートリー株式会社

医療従事者お役立ち情報

キーワードでわかる臨床栄養

第5章栄養状態の評価

5-5:外来患者の食生活状況調査[dietary assessment]

外来患者の食生活状況調査[dietary assessment]
 初回指導では,細やかに食事内容を聞き出すよりも患者の全体像を把握することが重要である.まずは,患者の疾患や食事に対する考え,生活のなかで抱えている問題について傾聴する.食事は生活の一部であり,生活状況を把握せずに食事療法を提案することは,栄養療法の継続性を困難にする.つまり,食事内容だけでなく,食事に影響を与える勤務状況や家庭環境,経済状況などの要因を把握することが必要である.しかし,生活の話は非常にプライベートな情報であるため,聞きとりには対話しやすい雰囲気づくりなど,コミュニケーション能力が求められる.また,患者との信頼関係を構築しながら継続的に指導することで,食事療法のコンプライアンス向上につながる.

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