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ブイ・クレスCP10
(ミックスフルーツ)製品
の安全性情報

褥瘡患者に対する公表された情報(論文、学会発表・症例報告など)

※論文、学会発表・症例報告の詳細内容につきましては、各掲載誌または掲載ウェブページにてご確認下さい。

論文

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論文名 A multicenter, randomized, controlled study of the use of nutritional supplements containing collagen peptides to facilitate the healing of pressure ulcers
2017 学会名・雑誌名 Journal of Nutrition & Intermediary Metabolism Volume 8, June 2017, Pages 51-59 更新日 2021年8月
著者 HideharuY.MD, PhD et al
要約 【目的】コラーゲンペプチド(CP)の臨床効果を実証する目的で多
施設共同ランダム化比較試験を実施した。
【方法】2014年3月~2015年4月にセンター方式により登録された66例の経管栄養もしくは経口摂取の褥瘡患者を対象とし無作為に非投与群、CP含有飲料投与群(CP10群)、アルギニン(Arg)含有飲料投与群(Arg群)の各群に割り付けた。非投与群は研究開始前から研究期間終了まで栄養摂取内容を変更せず、CP10群にはブイ・クレスCP10(CP10.0g)、Arg群にはアイソカルアルジネード(Arg2.5g含有)を付加し、1日1本を経管もしくは経口投与した。研究期間は4週間とした。日本静脈経腸栄養学会と日本褥瘡学会の医師が所属する22施設にて実施した。褥瘡治癒の評価はDESIGN-Rを用い、深さD3~4滲出液e0~E6大きさs3~S15炎症/感染i0~i1肉芽組織g1~G5壊死組織n0~N3ポケットp0~P6 の全条件を満たす症例を対象とした。DESIGN-Rは研究開始前、1,2、3、4週間目に記録し、2、4週間目に血液生化学的検査を行った。
【結果】解析対象は51例(非投与群16例、CP10群18例、Arg群17例)となった。DESIGN-R実測値の合計スコアは、全ての群で最終スコアは、摂取開始前と比較して低下(改善)した。CP10群では非投与群と比較して、摂取2週間後以降および最終スコアで有意に低値となった。Arg群では摂取2週目までは低下したが、その後は低下しなかった。DESIGN-R変動値の合計スコアは、CP10群では非投与群と比較して、摂取4週間後および最終スコアにて有意に低値となった。血清総蛋白、アルブミン、プレアルブミンは全ての群で前後で有意な上昇は認めなかった。
【結論】蛋白栄養指標に有意差が無く、付加栄養剤によって褥瘡治癒に有意差を認めたことからCP摂取によるCP独自の機序を介した褥瘡治癒促進効果があると考えられた。

学会発表・症例報告

日本褥瘡学会

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演題名 O-124
コラーゲンペプチド高含有飲料の褥瘡治癒促進効果-多施設共同前向き臨床研究 Pilot Study-
2014 学会名・雑誌名 第16回日本褥瘡学会学術集会 更新日 2021年8月
発表者 社会医療法人若弘会若草第一病院外科 山中 英治 他
要約 【目的】褥瘡治癒は栄養も重要である。治癒促進効果を期待した栄
養剤も市販されているがエビデンスは乏しい。動物試験ではコラーゲンペプチドの摂取により褥瘡治癒が促進された報告がある。コラーゲンペプチド高含有飲料の褥瘡治癒促進効果の無作為化比較対照試験を行うべく,多施設共同前向き臨床研究Pilot Study を実施した。
【方法】研究期間は平成25年7月~平成25年11月。本人または家族から同意を得た褥瘡患者を対象に,3週間以上コラーゲンペプチド10g 含有CP10®を1日1本投与し,投与期間中の褥瘡面積,DESIGN-R スコア,血液検査値の推移について評価した。投与経腸栄養剤の種類,投与量は研究開始前と同製品で同熱量とした。
【結果】症例数7例。CP10® 投与3~4週間後において,褥瘡面積比では有意(p<0.01)に減少した(100%→55.5%)。DESIGN-R スコアの合計点では14.4→14.1,DESIGN-R の各項目では,深さ,大きさ,肉芽組織の項目が減少した。TP[g/dl]6.8→7.0,Alb[g/dl]3.1→3.4,PreAlb[mg/dl]18.2→19.4,Zn[μg/dl]55.6→74.0(p<0.05)の各値は増加した。BUN[mg/dl]が21.1→22.6と増加したが安全域であった。問題となる有害事象は無かった。コラーゲンペプチドのジペプチド(ProHyp,
HypGly)血中値の増加が確認された(ProHyp[nmol/ml]1.3→13.8,HypGly[nmol/ml]0.012→0.63)。
【考察・まとめ】CP10® 投与による栄養状態の改善,褥瘡治癒促進の可能性が示唆された。コラーゲンペプチドの摂取により血中のProHyp やHypGly のジペプチドが高濃度となったことから,これらのジペプチドが褥瘡治癒に関与すると推察される。

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演題名 O-129
コラーゲンペプチド高含有飲料の褥瘡治癒促進効果に関する多施設共同研究
2015 学会名・雑誌名 第17回日本褥瘡学会学術集会 更新日 2021年8月
発表者 社会医療法人若弘会若草第一病院外科 山中 英治 他
要約 【目的】褥瘡治癒には局所の適切なケアに加えて十分なエネルギー
と蛋白質が必須である。さらに上乗せ効果のある栄養素としてアルギニン(Arg)やコラーゲンペプチド(CP)などが挙げられるがエビデンスのある臨床研究に乏しい。我々は昨年の褥瘡学会において、Pilot Studyとして褥瘡患者を対象に3~4週間CP10(コラーゲンペプチド10g含有)を1日1本投与し、褥瘡患者でも健常人と同様に、投与後にCP関連血中ジペプチド濃度は上昇、CP10投与3~4週間後に褥瘡面積比が有意(p<0.01)に減少、有害事象はなかったことから、ランダム化比較試験を行う意義があることを発表した。そこで今回はCP含有飲料の褥瘡治癒促進効果について、臨床効果を科学的に検証するランダム化比較試験を実施したので報告する。
【方法】H26年3月~27年4月の期間に同意を得た褥瘡患者を対象とし、適切な褥瘡ケアと栄養サポートのできる多施設で、非投与群、CP群、Arg群の3群に割り付けてランダム化比較試験を行った。褥瘡の深さはD3またはD4を対象とし、研究期間は4週間、各投与群には各製品を1日1本投与し、研究期間中の褥瘡面積、DESIGN-Rスコア、血液検査値の推移について評価した。研究期間前から期間中の褥瘡ケアと(試験飲料分を除く)栄養投与量は同じとした。
【結果】症例を登録した施設数は25施設、1月末時点で56例が登録された。適切な褥瘡ケアと栄養投与により3群とも褥瘡面積は縮小した。群間比較については全症例の研究期間が終了してから報告する。

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演題名 O-065
難治性褥瘡を有する患者へのコラーゲンペプチド高含有飲料投与における創傷の経過と栄養状態の評価
2016 学会名・雑誌名 第18回日本褥瘡学会学術集会 更新日 2021年8月
発表者 社会医療法人水和会倉敷リハビリテーション病院特殊疾患病棟 瀧 ひとみ 他
要約 【目的】コラーゲンペプチドの経口摂取は,褥瘡治癒促進に効果が
あると明らかになっている。褥瘡の寛解と悪化を長期間に渡り繰り返す褥瘡患者にコラーゲンペプチド高含有飲料(以下CP10)の投与を試みた。
【方法】難治性の褥瘡を有する遷延性意識障害患者4症例に現行の看護・治療を継続し,CP10を1日1本1ヵ月間投与した。投与前と1ヵ月後の状態を創傷・栄養の面から評価した。
【症例】症例1:60歳台男性,仙骨部から殿部にDU-e3s3I9G6N3P9:33,TP6.5, Alb2.9, Hb8.5。症例2:60歳台女性,尾骨部にD3-e1s3i3g0n0p0:4, TP6.8, Alb3.5, Hb12.8。症例3:20歳台男性,仙骨部にD3-e3s9i0G4n0p0:16, TP6.2, Alb4.3, Hb8.5。症例4:90歳台女性, 仙骨部にD4e3s12i0g3n0p0:27, TP8.2, Alb3.6, Hb9.3,全症例経管栄養管理,拘縮著明,ADL は全介助である。
【結果】投与後1ヵ月の状態は,症例1:DU-e3s3I3G6N3P9:27, TP6.5,Alb3.3, Hb10.4。症例2:治癒,TP6.8, Alb4.0, Hb12.6。症例3:D3-e3s6i0g3n0p0:12, TP7.6, Alb4.8, Hb10.1。症例4:D3-e3s9i0g3n0P9:24, TP8.5, Alb3.7, Hb9.5であった。DESIGN-R は全症例において改善を認め,副作用は見られず投与を継続できた。平均Alb 値0.4g/dℓ, TP 値0.8g/dℓ, Hb 値1.0g/dℓの上昇が見られた。
【考察】現行の看護・治療を継続した状態にCP10投与を追加することで,DESIGN-R や血液データに明らかな改善を認めた。下痢などの消化器症状の出現もなかったことが,有意な結果につながったと考える。
【結論】CP10は安全に投与でき,難治性の褥瘡保有患者に有用であると示唆された。

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演題名 O-012.
抑うつ症状による食思不振を伴う仙骨部重度褥瘡患者への管理栄養士のかかわり
2021 学会名・雑誌名 第23回日本褥瘡学会学術集会 更新日 2022年6月
発表者 公益財団法人ときわ会常磐病院栄養課
山中 優奈 他
要約 【背景・目的】今回,抑うつ症状による食思不振を伴い,栄養管理
に非常に難渋した,仙骨部重度褥瘡患者を経験したので報告する。
【症例】84歳女性。左尿管腫瘍にて手術目的に入院。脊柱管狭窄症にてほぼ寝たきり。入院時より食欲不振と仙骨部に重度褥瘡あり DUe3s3i0g0N6p0。入院時Alb 3.2g/dℓ。
【経過】左腎尿管全摘術施行。13病日,褥瘡の悪化あり,電気メスにてデブリードマン施行 D4-E6s9I3G6N3p0。Alb2.6g/dℓ。創傷治癒を目的としコラーゲンペプチドを含むCP10を付加した。41病目,Alb2.5g/dℓ,eGFR37.3mℓ/min と,Alb 低下,腎機能の悪化あり。腎機能をモニタリングしながら,リーナレンLP を付加。45病目より陰圧閉鎖療法を開始。62病目,D4-E6s8I3G4N3p0。CP10で嘔気・嘔吐あり。嗜好を確認しアイソカルゼリーに変更。76病目,食事摂取量は1~5割と少なかったが,栄養補助食品の摂取良好であった為,アイソカルゼリーを増量。90病目,Alb1.7g/dℓとさらに低下。腎機能から褥瘡治療に重点を置き,エネルギーと蛋白質確保の為,メイプロテインZn,メイバランスミニへ変更。104病目,Alb1.8g/dℓと若干上昇。創傷治癒を目的とし,亜鉛やアルギニンを多く含むアルジネートウォーターを付加。125病目,Alb1.7g/dℓと低下。しょっぱいものが好きと話あり,毎食練り物を付加。167病目,Alb1.4g/dℓとさらに低下。抑うつ症状みられ,食事摂取量の低下が続く。本人の希望にて,梅干しを付加するなどしたが,食事摂取量はすすまず。169病目,中心静脈栄養を開始した。仙骨部褥瘡はD4-E6I3G4N3p0。
【考察】栄養状態の改善に向けて,嗜好を確認しながら食事と栄養補助食品での必要栄養量の確保に努めたが,改善には至らなかった。食思不振の原因は抑うつ状態と推察され,非常に栄養管理に難渋した。

外科代謝栄養学会

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論文名 WS2-6
コラーゲンペプチドの褥瘡治療への臨床効果-多施設共同ランダム化比較試験
2016 学会名・雑誌名 外科代謝栄養学会 外科と代謝・栄養50巻(2016)3号 更新日 2021/3/15
発表者 若草第一病院外科
山中英治 他
要約 【目的】褥瘡は栄養不良では治り難く十分な栄養摂取と局所のケア
で治癒するが、上乗せ効果があるとされる栄養素のエビデンスは乏しい。コラーゲンペプチド(CP)は経口摂取で吸収し血中濃度が上がる事や線維芽細胞を刺激することが報告され、ヒトのRCTでは4週間の経口摂取で皮膚の弾力性が有意に改善する等の報告があり、創傷・褥瘡治癒の促進が期待される。今回CPの臨床効果を実証する目的で多施設共同ランダム化比較試験を行った。
【方法】2014年3月~2015年4月にセンター方式により登録された6例齢の経管栄養もしくは経口摂取の褥瘡患者を対象とし、登録前に本人または家族からの同意を得た。症例は無作為に非投与群、CP含有飲料投与群(CP10群)、アルギニン(Arg)含有飲料投与群(Arg群)の各群に割り付けられた。非投与群は研究開始前から研究期間終了まで栄養摂取内容を変更せず、CP10群にはブイ・クレスCP10(CP10.0g)、Arg群にはアイソカルアルジネード(Arg2.5g含有)を付加し、1日1本を経管もしくは経口投与した。研究期間は4週間とした。日本静脈経腸栄養学会と日本褥瘡学会の医師が所属する22施設にて実施した。褥瘡治癒の評価はDESIGN-Rを用い、深さD3~4、滲出液e0~E6、大きさs3~S15、炎症/感染i0~i1、肉芽組織g1~G5、壊死組織n0~N3、ポケットp0~P6 の全条件を満たす症例を対象とした。DESIGN-Rは研究開始前、1,2、3、4週間目に記録し、2、4週間目に血液生化学的検査を行った。本研究の実施に際しては、医療機関の倫理審査委員会の承認を得た。
【成績】解析対象は51例(非投与群16例、CP10群18例、Arg群17例)となった。摂取エネルギー量、摂取開始前のDESIGN-R合計点、アルブミンなどは各群間で偏りはなかった。DESIGN-R実測値の合計スコアは、全ての群で最終スコアは、摂取開始前と比較して低下(改善)した。CP10群では非投与群と比較して、摂取2週間後以降および最終スコアで有意に低値となった。Arg群では摂取2週目までは低下したが、その後は低下しなかった。DESIGN-R変動値の合計スコアは、CP10群では非投与群と比較して、摂取4週間後および最終スコアにて有意に低値となった。血清叢蛋白、アルブミン、プレアルブミンは全ての群で前後で有意な上昇は認めなかった。
【結論】蛋白栄養指標に有意差が無く、付加栄養剤によって褥瘡治癒に有意差を認めたことから、CP摂取によるCP独自の機序を介した褥瘡治癒促進効果があると考えられた。

JSPEN

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論文名 S11-05
褥瘡治癒に有効と言われている栄養剤のエビデンスの検討
2015 学会名・雑誌名 第30回日本静脈経腸栄養学会学術集会 更新日 2021/3/15
発表者 社会医療法人若弘会若草第一病院外科 
山中英治 他
要約 【はじめに】各種病態に有効という栄養剤のうち、褥瘡に有効と言
われているのは、亜鉛とビタミンの他に、アルギニン(Arg)、コラーゲンペプチド(CP)、HMB等である。このうちCPについてのエビデンスを検討中であり経過を報告する。
【背景】褥瘡は自分で動けず痩せて骨突出のある患者に発生し易く、栄養不良では治り難い。必要十分な栄養を摂取して、適切な体圧分散と局所のケアを行うことで治癒するが、上乗せ効果があるとされる栄養剤のエビデンスは乏しい。効果を実証するにはヒトでのRCTが必要である。
【研究1】褥瘡モデルラットにCPまたはArgを経口投与して治癒効果を比較した検討では、対照群に比して創面積比総和はCP群で有意に低値となった。治癒日数はCP群とArg群で有意に短縮された。
【研究2】ヒトでのRCTのPilot Studyとして、経管栄養の褥瘡患者を対象に、3~4週間CP10(CPを10g含有)を1日1本投与した。褥瘡患者でも健常人と同様に投与後にCP関連血中ジペプチド濃度は上昇した。CP投与3~4週後に褥瘡面積比が有意に減少し、血清Alb、PreAlb、亜鉛濃度は上昇した。下痢などの副作用は無かった。
【研究3】多施設共同でRCTを開始した。必要量の栄養を摂取できていて、適切な局所のケアが行われている重篤な合併疾患の無い褥瘡患者を対象とした。CP10、アルジネード(Argを2.5g含有)、非投与の3群を無作為抽出した。投与日数は4週間で、投与前、2週後、4週後で、ブレーデンスケール、DESIGN-Rスコア、栄養指標などを比較検討した。
【考察】動物実験ではCPはArgと同等または優る褥瘡治癒促進効果を認めた。ヒトを対象としたPilot StudyでCPは有効に吸収され、褥瘡治癒に有用な可能性を認めた。

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論文名 P-12-10
93 歳、大動脈弁・僧帽弁置換術後、慢性硬膜下血腫合併の患者が褥瘡になった
2023 学会名・雑誌名 第38回日本臨床栄養代謝学会学術集会 更新日 2023年6月
発表者 高浜豊田病院 外科 
長谷川正光 他
要約 93 歳、大動脈弁・僧帽弁置換術後、慢性硬膜下血腫合併の患者が
褥瘡になった。
今回我々は慢性硬膜下血種を合併した 2 弁置換後の褥瘡治療を経験したので報告する。
患者さんは 1928 年生まれ、2009 年 2 弁置換を受けた。息子と同居、施設入所も検討されていたが娘が 2022年 3 月に引き取った。バイアスピリン、ワーファリンを内服。
8 月初旬から食欲低下。15 日レベル低下・熱発を認めたため近隣基幹病院受診、頭部 CT で慢性硬膜下血腫を指摘され、血液検査では腎前性腎不全と判断された、左大転子部に 6.5㎝× 4.5㎝の DU の褥瘡、左腸骨部に 4.0㎝× 3.0㎝のd 2 の褥瘡を認めそのまま入院加療となった。急性期の治療終了後、褥瘡治療目的 9 月 8日転院。左大転子部に 5.5㎝× 4.0㎝の DU の褥瘡、左腸骨部はハイドロサイト使用。身長 130㎝体重 35 kg
①機械弁が無効になると生死に直結すると考えて、出血性合併症も考慮し PTINR を 2 から 2.5 の間にワーファリンを調節。②ペースト食< E1200、P45、水分 1500 >にプロッカ 3 < E240、P18.6、水分 173.1 >を付加し治療を行った。入院後家族が CP10( ジュース ) < E80、P12、水分 110 >を持参し使用を希望された。一度はお断りしたがプロッカ同様ビタミン K を含まないため併用。11 月 21 日褥瘡は治癒したが Cre0.96、BUN53と上昇、同時に 38.5 度まで発熱、補液を行った。24 日には PTINR が 3.87 になりワーファリンを減量したが、摂食量が減り凝固能に影響を与えたかもしれない。12 月 9 日 PTINR1.41 ワーファリン量を復帰、退院調整後 12 月 20 日退院。食べられない時用に半消化態栄養剤(薬品:ビタミン K17.5 μ g/250ml)を希望されたが、コントロールが微妙なのでワーファリン処方の医師に相談すべきと話した。退院後 28 日には Cre0.65、BUN27.8 と改善 PTINR2.91 で用量調整が行われている。

コラーゲンペプチドの
安全性情報

コラーゲンペプチドの安全性情報

※コラーゲンを含めたコラーゲンペプチドの安全性情報の内容詳細につきましては、独立行政法人 国立健康・栄養研究所「健康食品」の安全性情報にてご確認下さい。

独立行政法人 国立健康・栄養研究所「健康食品」の安全性情報

<一般>

※左右にフリックすると表がスライドします。

  • Ⅰ型コラーゲン、コラーゲンペプチドの短時間の適切な摂取は、安全性が示唆されている。
  • II型コラーゲンの摂取は、安全性が示唆されている。
  • ニワトリのII型コラーゲンの摂取は、食欲不振、嘔吐、胃の不快感、口内炎、膨満感、吐き気、げっぷなどの胃腸症状、トランスアミナーゼ濃度の上昇などを生じる可能性ある。
参考文献 Natural Medicines 更新日 2021年8月
引用 独立行政法人 国立健康・栄養研究所 「健康食品」の素材情報データベースより引用

<妊婦・授乳婦>

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  • Ⅰ、II型コラーゲン、コラーゲンペプチドの安全性は信頼できる十分な情報がないため、自己判断での摂取を控えること。
参考文献 Natural Medicines 更新日 2021年8月
引用 独立行政法人 国立健康・栄養研究所 「健康食品」の素材情報データベースより引用

<その他>

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  • ゼラチンなどコラーゲン含有食品に対するアレルギーを有する人はII型コラーゲンの摂取を避けた方がよい。
参考文献 Natural Medicines 更新日 2021年8月
引用 独立行政法人 国立健康・栄養研究所 「健康食品」の素材情報データベースより引用

<被害事例:国内>

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  • アトピー性皮膚炎の既往歴がある29歳女性 (日本) が、コラーゲン飲料を2ヶ月間摂取したところ (摂取量不明) 、四肢の掻痒および浮腫が生じて医療機関を受診、好酸球数の顕著な増加が認められた。コラーゲン飲料の摂取中止により改善、DLSTにおいて当該製品が陽性であったため、コラーゲン飲料による好酸球増多症と診断された。
参考文献 新潟医学会雑誌:2010;214(6):349 更新日 2021年8月
引用 独立行政法人 国立健康・栄養研究所 「健康食品」の素材情報データベースより引用

<被害事例:国内>

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  • 35歳女性 (日本) が、ブルーベリーやコラーゲンなど、数種類のサプリメントを1年間、毎日摂取したところ (摂取量不明) 、3ヶ月前から全身に蕁麻疹様紅斑を生じて医療機関を受診、真皮の浮腫、好酸球浸潤が認められた。DLSTにおいてブルーベリーとコラーゲンサプリメントが陽性、摂取中止により軽快した。
参考文献 アレルギー 2013 62(3-4) 463 更新日 2021年8月
引用 独立行政法人 国立健康・栄養研究所 「健康食品」の素材情報データベースより引用

<被害事例:国内>

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  • アトピー性皮膚炎の改善を目的として酵素処理した魚由来コラーゲン含有保湿液を15ヶ月間使用していた30歳女性 (日本) が、加水分解魚由来コラーゲンペプチド含有サプリメント1包を摂取して数分以内に口唇の腫れ、目、喉、性器の痒み、気管収縮を生じることを2回経験した。さらに、サプリメントと同じ魚由来コラーゲンペプチド含有グミ1個を摂取して同様の症状を生じた。プリックテストで、魚由来ゼラチン、使用していた3製品およびこれらに含まれていたコラーゲンに陽性を示した。保湿液によって経皮感作した低分子コラーゲンの摂取を原因とするアナフィラキシーと診断された。
参考文献 Allergol Int. 2016 Oct;65(4):474-476 更新日 2021年8月
引用 独立行政法人 国立健康・栄養研究所 「健康食品」の素材情報データベースより引用

<被害事例:国内>

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  • 79歳女性 (日本) が、コラーゲンペプチド含有サプリメントを6ヶ月間摂取したところ (摂取量不明) 、1ヶ月前から活動性低下、意識障害が生じ、医療機関を受診。検査にて高カルシウム血症、類上皮肉芽腫を認めた。摂取中止により改善し、DLSTにてコラーゲン含有サプリメントが陽性であったため、サプリメント摂取による肺サルコイドーシスと考えられた。
参考文献 アレルギー 2017 66(4-5) 635 更新日 2021年8月
引用 独立行政法人 国立健康・栄養研究所 「健康食品」の素材情報データベースより引用

<被害事例:海外>

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  • 変形性膝関節症の83歳男性 (アメリカ) が、グルコサミンとコンドロイチンを含むサプリメント (グルコサミン塩酸塩1.5 g、コンドロイチン/ メチルスルフォニルメタン複合1.25 g、コラーゲン (含有量不明) 、AKBA含有ボスウェリア・セラータ樹脂抽出物125 mg、ホウ素3 mg/日含有) を2週間摂取したところ、外耳の軽度の掻痒、紅斑が4ヶ月継続した後、両側耳介軟骨炎を呈し受診。検査によりサプリメントが関連した再発性多発軟骨炎と診断され、摂取を中止したが改善せず加療した。
参考文献 Scand J Rheumatol. 2011 May;40(3):241-3 更新日 2021年8月
引用 独立行政法人 国立健康・栄養研究所 「健康食品」の素材情報データベースより引用

<被害事例:その他>

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  • コラーゲン注入の副作用として、遅延型陽性反応 (7例) 、ビーズ状反応 (165例) 、点状出血斑 (13例) 、紫外線による異常反応 (2例) が報告されている。
参考文献 形成外科. 1992; 35(12):1487-94 更新日 2021年8月
引用 独立行政法人 国立健康・栄養研究所 「健康食品」の素材情報データベースより引用

<動物他での毒性試験>

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  • ラットに、ウシ真皮由来の注射用コラーゲンを皮下投与したところ、石灰沈着およびその周囲の異物肉芽腫の形成が認められた。
参考文献 日本臨床電子顕微鏡学会誌. 1991; 24(1):81-91 更新日 2021年8月
引用 独立行政法人 国立健康・栄養研究所 「健康食品」の素材情報データベースより引用

コラーゲンペプチドのがん関連線維芽細胞(CAF)への影響(がんの増悪)について公表されている資料(論文)

※ブイ・クレスCP10(ミックスフルーツ)およびコラーゲンペプチドに関する安全性情報は、関与成分の「コラーゲンペプチド」の“がん関連線維芽細胞(CAF)”への影響について継続的に調査するために掲載しています。

※コラーゲンペプチドは、線維芽細胞を刺激し、皮膚コラーゲン合成を促進することが知られていますが、現在のところ、コラーゲンペプチドが、がん関連線維芽細胞(CAF)を増殖・促進する報告は見当たりません。

※がん関連線維芽細胞(CAF)の増殖・促進を評価する研究が検討されています。

※論文の詳細内容につきましては、各論文にてご確認下さい。

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論文名 dentification of Food-Derived Collagen Peptides in Human Blood after Oral Ingestion of Gelatin Hydroly
掲載年 2005 雑誌 J. Agric. Food Chem. 2005, 53, 6531-6536 6531 更新日 2021年8月
著者 Koji Iwai, et al
要約 本研究ではゼラチン加水分解物の経口摂取後のヒト血液中にあるい
くつかの食物由来コラーゲンペプチドを同定した。健常人ボランティアは、12時間絶食後、豚皮、鶏足、軟骨 由来のゼラチン加水分解物(9.4-23 g)を摂取した。摂取前のヒト血液中には、ペプチド形態のヒドロキシプロリン(Hyp)がわずかに観察された。経口摂取1〜2時間後、ペプチド形態のHypは大幅に増加し最大レベル(血漿20-60 nmol/mL)に達し、摂取4時間後に最大レベルの半分まで減少した。ヒト血清および血漿中の食物由来コラーゲンペプチドの主要成分は、Pro-Hypと同定された。さらに、少量ではあるが、Ala-Hyp, Ala-Hyp-Gly, Pro-Hyp-Gly, Leu-Hyp, Ile-Hyp, Phe-Hypが含まれていた。

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論文名 Ingestion of Proteoglycan Fraction from Shark Cartilage Increases Serum Inhibitory Activity against  Matrix Metalloproteinase-9 and Suppresses Development of N-Nitrosobis(2-oxopropyl)amine-Induced Pancreatic Duct Carcinogenesis in Hamster
掲載年 2012 雑誌 J. Agric.Food Chem. 2012, 60, 940−945 更新日 2021年8月
著者 Tsukasa Kitahashi, et al
要約 サメ軟骨の水抽出物をサンプルの両性性質に焦点を当てた等電点電
気泳動により酸性および塩基画分に分けた。酸性画分をさらにエタノール可溶画分および沈殿画分に分けN-nitrosobis(2-オキソプロピル)アミンを用いた化学発がん処理後、ハムスターに各画分または精製コンドロイチン硫酸塩0.4%(w/w)を含む餌を50日間与えた。酸性エタノール沈殿画分含有の餌のみの投与群は、コラーゲン分解酵素MMP-9に対する血清阻害活性を有意に増加させ、膵管内の腺癌の数を減少させた。活性画分は主にコンドロイチン硫酸塩含有プロテオグリカンからなる。しかしながら、精製コンドロイチン硫酸塩は有意な活性を示さなかった。これらの結果は、プロテオグリカンのタンパク質部分がコラーゲン分解酵素MMP-9に対する血清阻害活性の増加、およびハムスターにおける膵管がん発生の抑制に関与する可能性があることを示唆している。

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論文名 大腸がん周術期におけるオリゴペプチド製剤(PN-2)投与の安全性および有用性について:探索的無作為化比較試験
掲載年 2016 雑誌 外科と代謝・栄養50 巻1 号2016年2月 更新日 2021年8月
著者 安枝明日香 他
要約 【目的】術後創感染の頻度が高い大腸がん手術では創傷治癒促進,
ならびに創感染リスク低減効果の期待できるペプチド製剤が有用であると考える.本研究では本製剤の周術期投与における安全性・有効性について,ペプチド含有製剤PN-2 を用いて検討した.
【対象および方法】大腸がん患者を術前に,摂取群(10 名),非摂取群(11 名,介入前に1 名参加拒否)に割り付け,介入前,手術直前,介入終了時に身体計測,血液検査,アンケートを実施した.摂取群は製剤12.5 g/ 包を術前喫食開始時から7 日間,術後7 日間,3 包/ 日摂取し,両群を比較検討した.
【結果】摂取群において,未服用なく完遂でき,両群ともに重篤な有害事象は発生しなかった.また,摂取群において非摂取群と比較して,血中ヒドロキシプロリン値が有意に高い結果が得られた.アルブミン,総たんぱくなどの栄養評価項目においては,非摂取群で有意な低下が観察された.
【結論】PN-2 は大腸がんの周術期において,安全に投与でき,術後合併症の発症率を下げ,栄養状態を改善する可能性が示唆された.

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論文名 Meflin-positive cancer-associated fibroblasts inhibit pancreatic carcinogenesis
掲載年 2019 雑誌 Cancer Res 2019;79:5367–81 更新日 2021年8月
著者 Yasuyuki Mizutani et al
要約 癌関連線維芽細胞(CAF)は、腫瘍微小環境の主要な構成要素を
構成する。遺伝子組み換えマウスモデルおよび臨床研究における最近の知見では、CAFの少なくとも2つの機能的に異なる集団、すなわちがん促進性CAF(pCAF)とがん抑制性CAF(rCAF)が存在する可能性を示唆している。さまざまながん促進性CAFマーカーが同定されているが、がん抑制性CAF固有のマーカーはないため、がん抑制性CAFの同定は不明のままであった。本研究では、間葉系幹細胞のマーカーであり未分化状態を維持するグリコシルホスファチジルイノシトールアンカータンパク質であるMeflin(メフリン)が、膵管腺癌(PDAC)のCAFの供給源である膵管細胞によって発現されることを発見した。71個のヒトPDAC組織のハイブリダイゼーション解析において、Meflin陽性CAFの浸潤は、良好な患者の転帰と相関することを明らかにした。これと一貫して、Meflin欠乏は膵がん発症モデルマウスにおいて組織の不十分な分化とともに明らかに癌進行の促進につながった。同様に、Meflin陽性CAFの遺伝子破壊は、同種移植モデルにおける腫瘍の未熟な分化をもたらした。逆に、腫瘍間質へのMeflin発現レンチウイルスの侵入、またはCAFにおけるMeflinの過剰発現は異種移植片の腫瘍の増殖を抑制した。細胞系譜解析により、Meflin陽性細胞が、Meflin陽性または陰性である平滑筋アクチン陽性のCAFを生じさせ、CAFが形質転換するメカニズムを示唆することが明らかにした。Meflin欠乏または低発現は、マウスまたはヒト膵管腺癌組織それぞれの活発な腫瘍のサインを表す、まっすぐな間質コラーゲン繊維をもたらした。本データはMeflinが膵管腺癌の進行を抑制する抑制性CAFのマーカーであることを示唆している。

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論文名 Amount of Collagen in the Meat Contained in Japanese Daily Dishes and the Collagen Peptide Content in Human Blood after Ingestion of Cooked Fish Meat
掲載年 2019 雑誌 J. Agric.Food Chem. 2019, 67, 2831−2838 更新日 2021年8月
著者 Tomoko Asai et al
要約 日本人の日常的な食事由来のコラーゲン量とヒト血液中の食物由来
コラーゲンペプチドの内容物を評価することを目的とした試験を実施した。ほとんどの日本人の日常的な食事における1食分の肉には、牛肉の腱、皮付きウナギ、皮をむいたサメの尾(7.6-13.3 g)を除き、0.2-2.5gのコラーゲンが含まれている。調理されたサメ肉を摂取した後、9つのコラーゲン、ジおよびトリペプチドが血漿中で検出され、Hyp-GlyおよびPro-Hyp-Glyを除くほとんどのペプチド曲線下面積は、コラーゲンの同等量を含むコラーゲン加水分解物を摂取した後の30%であった。同様に、肉中の総コラーゲンの約30%だけが、ペプシンとパンクレアチン消化によって溶液に遊離された。したがって、コラーゲンが豊富な肉の摂取は、血液中のコラーゲンペプチドを増加させ、それは、肉に含まれるコラーゲン含有量だけでなく、消化系の内因性プロテアーゼに対するコラーゲン/ゼラチンへの感受性にも依存する。

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副次的作用情報

※現在、報告されている副次的作用はありません。

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