NUTRI ニュートリー株式会社

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新型コロナウイルス感染症に対する「抗原検査」を開始しました

2020年09月15日

  • お知らせ
ニュートリー株式会社(本社:三重県四日市市、代表取締役社長 川口晋、以下、ニュートリー)は、2020年9月1日(火)より、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、病院・介護福祉施設へ訪問する社員を対象に、新型コロナウイルス感染症に対する抗原検査を開始しました。

●抗原検査の取り組み目的
 新型コロナウイルス感染症への対応として、感染拡大の状況や、政府・医療機関のガイドラインに基づき、テレワークの活用による在宅勤務や出社が必要な社員の時差通勤、ソーシャルディスタンスの確保、換気、マスク着用、手洗い・消毒などを含め、徹底した感染予防を実施しております。
 抗原検査導入により、従業員の健康と安全を確保するとともに、病院・介護福祉施設で栄養療法食品及びサービスを提供する企業の責任として、患者らの栄養管理を支える医療従事者、患者・利用者など関係する皆様に安心して当社サービスをご利用いただく環境を整えることを目的としています。まず、病院・介護福祉施設へ訪問する社員を優先対象として定期的に実施し、今後は本社工場の製造部門の社員らに対象を広げ、安定した製品供給に努めてまいります。

●社長メッセージ
 当社は入院患者様や介護福祉施設に入居する高齢者のための食品を製造販売する企業です。これまで、顧客となる病院や福祉施設に営業担当者が直接訪問して製品情報の提供や勉強会の開催などを行ってまいりました。しかし、今年に入ってから新型コロナウイルスによる感染症が蔓延しはじめ、当社の営業活動もままならない状況が続いています。そんな中でも病院や施設のお客様からは製品に関する情報提供の要望があったり、発売を予定していた新製品の案内を希望されたりと、お客様との直接のコンタクトが必要な場面が起こってきています。
 仮に顧客である病院や施設に当社社員が訪問し、その社員が感染力を持つコロナウイルスを保有していたとしたら、病院や施設のクラスター発生の原因を作ってしまうことになります。このリスクを回避する目的として当社では自主的に社員に対してCovid-19抗原検査を行っています。
 抗原検査キットは韓国SD BIOSENSOR製で輸入販売元マルコム社のCovid-19Agです。PCR検査との陽性一致率は89.2%、陰性一致率は96.7%と国内品と比べても高感度な製品といえます。この製品は国内においては保険適用の承認申請は行っておらず、研究試薬として利用が可能です。マルコム社社員によると、企業が国内で使用するにあたっては産業医の承諾が必要であるということで、当社の産業医に対し、当該取り組みについて詳細に説明し、承諾を得ています。検体は自己採取を原則としています。検体は咽頭ぬぐい液なので、スワブと呼ばれる綿棒で鼻の奥の粘膜から自分で採取します。多少の痛みは感じますが、マニュアル通りに行えばほとんどの社員が自己採取可能となっています。営業担当者はこの検査キットを自宅に準備しておいて、原則10日に1回検査を行います。陰性となった場合は、社員証と検査キット、新聞日付部を同時に撮影し上司に報告することを義務付けています。また、仮に陽性となった場合は、上司に報告のうえ保健所に連絡を取ることになっています。
 営業担当者に限らず他の部署でもこの検査キットの利用を進めています。品質保証担当者は製造委託工場の検査管理のための立会時に、商品開発担当者は新規製品の製造立会時に、製造担当者は出社時に希望するものは随時、全社的にこの検査キットを活用しています。
 検査キットはマルコム社に電話依頼により、1キットあたり6000円で入手可能です。
 国内製品の抗原検査試薬が5月に初めて保険適用されましたが、製品供給先は医療機関に限られ企業が入手して自己検査することはできません。PCR検査も同様に検体採取は医師の介在が必要で、仮に検体を自己採取できたとしても医師に郵送して、さらに検査会社に送られ、結果が出るには多くの時間を要します。また、費用も2万円から4万円と高価で、企業が上記目的のためにPCR検査を行うことは困難です。しかし、低価格の抗原検査キットが簡単に入手でき、必要に応じて検査を行い、人と人とのコンタクトを余儀なくされる場面でこの検査キットを使用すれば、感染拡大を防ぐ有効な手段になるといえます。
 当社ではこの抗原検査キットを使用した新型コロナウイルス感染症対策を今後も進めていきます。今後、国に対しては抗原検査キットが誰でも必要な時に薬局などで入手できるような環境を整えていただけるよう要望していきたいと考えています。
 皆様には、何卒、引き続き、ご支援賜りますようお願い申し上げます。
 
 代表取締役社長 川口 晋

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