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第3章栄養素とその代謝

3-7:ビタミン

■1 ビタミンの種類と特徴
 ビタミンとミネラルは正常な発育と健康維持に重要で、体内での合成ができないために外部から適切に摂取することが必要な必須栄養素である。また各種酵素の補酵素や補助因子として重要な役割を担っている。本項では各種ビタミンの意義と生体内での役割について述べる。
 ビタミンは水溶性ビタミン(B1B2B6B12Cナイアシンパントテン酸ビオチン葉酸)と脂溶性ビタミン(ADEK)に分類される。
 一般に水溶性ビタミンは吸収、代謝速度が速く、必要量以上は速やかに排泄されるため過剰症の心配は少ない。一方、脂溶性ビタミンは脂肪とともに吸収され肝臓に蓄積するため、大量投与による過剰症に対して注意が必要である。また欠乏症については普通に経口摂取していれば問題になることはないが、①長期間の経口摂取不能、②不適切な摂食量、③吸収障害、④生体内での需要量の増加、などの場合にはビタミン欠乏症の危険がある。これらの原因としては重症熱傷や広範囲消化管切除、化学療法による侵襲、アルコールの多飲などの生活習慣の乱れなどがあげられる(参考文献3-7-1)。表Ⅰに各種ビタミンの特徴、表Ⅱに血中濃度と至適投与量を示す(参考文献3-7-2)。

関連した作用欠乏症過剰症






ビタミンB1神経・精神機能維持
脂質・糖・アミノ酸代謝
Wernicke脳症、神経炎、心拡大、脚気、乳酸アシドーシス
ビタミンB2粘膜・神経機能維持
脂質・糖・アミノ酸代謝、成長促進
口角炎、脂漏性皮膚炎、眼膜炎、舌炎、創傷治癒遅延、成長不良、口唇炎
ビタミンB6ヘモグロビン合成
アミノ酸代謝
貧血、皮膚炎、末梢神経炎、口角炎、舌炎末梢神経障害
ビタミンB12造血・神経機能維持、
脂質代謝、タンパク合成、骨髄における細胞分化
悪性貧血、巨赤芽球性貧血、末梢神経障害
ビタミンC造血機能維持、膠原線維・細胞間組織形成貧血、壊血病、骨形成不全、創傷治癒遅延、成長不良
ナイアシン末梢血管拡張、代謝促進認知症、皮膚炎、食思不振、ペラグラ
パントテン酸脂質・タンパク質・糖代謝皮膚炎、末梢神経障害
ペラグラ
ビオチン脂質・糖代謝、アミノ酸代謝脱毛、知覚異常、皮膚炎
葉酸造血機能維持、アミノ酸代謝巨赤芽球性貧血、神経障害、腸機能不全発熱、蕁麻疹、紅斑、かゆみ、呼吸障害






ビタミンA視覚、生理機能維持、成長作用、生殖作用、上皮組織機能維持、細胞の増殖・分化夜盲症、眼球乾燥、角膜軟化、皮膚炎、生殖機能低下、味覚異常頭蓋内圧亢進、脱毛、関節痛、皮膚落屑、筋肉痛
ビタミンDCa・Pの調節、骨石灰化骨・歯発育障害、くる病、骨軟化症尿路結石、腎機能障害、軟組織の石灰化障害、高カルシウム血症
ビタミンE発育促進、細胞増殖機能維持、生体膜の抗酸化溶血性貧血、過酸化脂質増加、深部感覚障害、小脳失調
ビタミンK血液凝固能維持、骨形成出血傾向、新生児メレナ、特発性乳児ビタミンK欠乏症

表Ⅰ●ビタミン作用と欠乏症・過剰症参考文献3-7-2より引用)

血中値至適投与量許容上限摂取量






ビタミンB110.0±3.0μg/dL 0.8〜1.5mg  
[妊婦:+0.1〜0.2mg、
   授乳婦:+0.2mg ]
ビタミンB24.6〜13.0μg/dL1〜1.7mg  
[妊婦:+0.1〜0.3mg、
   授乳婦:+0.4mg ]
ビタミンB64.0〜17ng/mL1.1〜1.4mg 
[妊婦:+0.8mg、
   授乳婦:+0.3mg ]
40〜60mg
ビタミンB1230〜40μg/dL2.4μg 
[妊婦:+0.4μg、
   授乳婦:+0.8μg ]
ビタミンC0.5〜1.4mg/dL 100mg  
[妊婦:+10mg、
   授乳婦:+50mg ]
ナイアシン5〜8μg/mL10〜16mg  
[授乳婦:+3mg ]
250〜300mg
パントテン酸0.2〜1.8μg/mL5〜7mg  
[妊婦:+1mg、
   授乳婦:+1mg ]
ビオチン0.2〜0.4ng/dL50μg  
[妊婦:+2μg、
   授乳婦:+5μg ]
葉酸2.5〜8.0ng/mL240μg  
[妊婦:+240μg、
   授乳婦:+100μg ]
1,300〜1,400μg






ビタミンA60〜320 IU/dL650〜850μgRE 
[妊婦:+80μgRE、
   授乳婦:+450μgRE ]
2,700μgRE
ビタミンD10〜30ng/mL5.5μg
[妊婦:+1.5μg、
   授乳婦:+2.5μg]
50μg
ビタミンE0.6〜2.4mg/dL6〜7mg 
(αトコフェロールとして)
[授乳婦:+3mg]

600〜900mg
(αトコフェロールとして)

ビタミンK0.13〜1.19ng/mL60〜75μg

表Ⅱ●ビタミンの血中濃度と至適投与量参考文献3-7-2より引用)

■2 ビタミンの投与
 前述したごとく、普通に経口摂取が可能であればビタミン欠乏や過剰症が問題になることはないが、消化管手術後や肝障害のために欠乏症状が出現する場合には、まず経口ビタミン製剤の内服を開始する。現在は各種ビタミン製剤が発売されている。
 長期間経口摂取が不能で高カロリー輸液管理を必要とする場合にはビタミン製剤の添加が不可欠である。現在、数種の高カロリー輸液用総合ビタミン製剤(表Ⅲ)が市販されており、それらの製剤を1日1セット投与することでビタミンは正常レベルに維持できるとされている。ビタミン製剤を投与する際には種々の注意が必要である。ビタミンAKB1B2B6Cなどは光線で失活することが知られており、遮光カバーを使用しなければならない(参考文献3-7-3)。ビタミンAは半減期が200〜300日と長く、長期投与症例では過剰症に注意を要する。また、紫外線により皮膚で内因性のビタミンDが生合成されるため、在宅静脈栄養症例などで日照の機会に恵まれている場合にはビタミンD過剰症に留意しておく。

製品名オーツカ
MV注
ビタジェクトネオラミン・マルチV
ダイメジン・マルチV
M.V.I-3注
ネオM.V.I-9注
ソービタマルタミン
注射用
ビタミロ12注
販売元 大塚製薬 テルモ 科研/日医工 エスエス製薬 扶桑薬品 三共 大塚製薬
ビタミンB1(mg)3.1333553
ビタミンB2(mg)3.6443.6553.6
ビタミンB6(mg)4444354
ビタミンB12(μg)51010530105
ナイアシン(mg)40404040204040
葉酸(μg)4004004004001,000400400
ビオチン(μg)601001006020010060
ビタミンC(mg)100100100100100100100
パントテン酸(mg)15151515121515
ビタミンA(IU)3,3003,3003,3003,3002,5004,0003,300
ビタミンD(IU)200400400200200400200
ビタミンE(mg)10151510151510
ビタミンK(mg)22222

表Ⅲ●高カロリー輸液用ビタミン製剤参考文献3-7-2より引用)

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