摂食調整機能は視床下部にある。さまざまな食欲増進ホルモン(神経
ペプチドY、アグーチ関連
ペプチド、オレキシン、メラニン凝集ホルモン、ガラニンなど) および食欲抑制ホルモン(メラノコルチン、コカイン─アンフェタミン調整
ペプチド、コルチコトロピン放出因子、グルカゴン様
ペプチド1、ヒスタミン、セロトニン、
IL-1βなど)が同定されている。特にレプチンは、体脂肪の量を視床下部に求心性シグナルとして伝達する作用をもつ。本来は、生体が飢餓状態に陥った場合、血中レプチン濃度は低下し、これが視床下部に伝達され、食欲は亢進し、エネルギー消費は減少する。しかし
がん患者においては、
炎症性サイトカイン(
TNF-α、
IL-1)がこの調整機能に作用し、飢餓に対しての応答機能が破綻した状態であることが明らかにされている(
参考文献8-12-17)。
また、物理的、機能的な消化管の狭窄や閉塞、味覚嗅覚の変化、化学療法や放射線療法の副作用、抑うつ不安等の精神症状なども食欲不振症状を増悪させる。
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