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[3] 生化学検査[biochemical measurements]

 生化学検査は、血液、尿などの体液を化学的に分析することであり、臨床現場では最も簡便で有用な情報として利用される。分析した検査データは、栄養状態はもちろんのこと、肝臓病、腎臓病、糖尿病、高血圧、心臓病、高尿酸血症などの診断、治療効果、病態の程度や予後の判定などに用いることができる。臓器が障害を受けたとき、細胞が破壊され、その臓器特有の物質が血中や尿中に流出し、健常時の値(正常値・基準値)より増減する。病態の把握や診断を行う場合には、各検査項目の特性を理解し、目的に合わせて各種検査の値を組合わせ(表5)、総合的な判定を行う。また検体の不適切な管理や並存疾患によっては不正確な値を示したり、分析時に誤差が生じたりすることもあるため、1種1回の異常値にとらわれず、経時的な変動を観察することが肝要である。それぞれの検査方法によっては、正常値・基準値(範囲)が異なるので注意が必要となる。

疾患
検査項目

低栄養

血清総タンパク(TP)、アルブミン(Alb)、アルブミン/グロブリン分画(A/G)、トランスフェリン(Tf)、トランスサイレチン(プレアルブミン)、レチノール結合タンパク(RBP)、尿素窒素(BUN)、ヘモグロビン(Hb)、総コレステロール(T−Cho)、総リンパ球数(TLC)

高脂血症

総コレステロール(T−Cho)、HDLコレステロール(HDL−C)、LDLコレステロール(LDL−C)、トリグリセライド(TG)

糖尿病

血糖値(GLU)、グリコヘモグロビン(HbA1C)、経口グルコース負荷試験(75g−OGTT)、C−ペプチド(CPR)

肝不全

血清総タンパク(TP)、アルブミン(Alb)、総ビリルビン(T−Bill)、直接ビリルビン(D−Bill)、血清乳酸脱水素酵素(LDH)、アルカリホスファターゼ(ALP)、GOT〔アスパラギン酸アミノ基転移酵素(AST)〕、GPT〔アラニンアミノ基転移酵素(ALT)〕、コリンエステラーゼ(Ch−E)、ロイシンアミノペプチターゼ(LAP)、γ−GTP(GGT)、血中アンモニア(NH3

急性膵炎

アミラーゼ、リパーゼ、C−反応性タンパク(C−reactive protein:CRP)

心不全

クレアチニンホスホキナーゼ(CPK)、血清乳酸脱水素酵素(LDH)
腎不全 尿素窒素(BUN)、クレアチニン(Cr)、K、Ca、P、尿中Ccr、エリスロポイエチン、腎血漿流量(RPF)、糸球体濾過量(GFR)
貧血 赤血球数(RBC)、ヘモグロビン(Hb)、ヘマトクリット(Ht)、血清鉄、フェリチン、総鉄結合能(TIBC)、ビタミンB12葉酸

表5●主な検査項目

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各章目次 第1章:栄養不良とその結果 第2章:侵襲に対する生体反応 第3章:栄養素とその代謝 第4章:各栄養素の必要量と投与量 第5章:栄養と免疫、および生体防御機構 第6章:経腸栄養法 第7章:経静脈栄養法 第8章:各疾患の栄養管理 第9章:高齢者の栄養管理 第10章:食事・調理の科学 診療報酬の算定方法(抜粋の要約) 略語一覧 参考文献一覧
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