■栄養障害のスクリーニング(Malnutrition screening)の実際
栄養障害のスクリーニングは外来初診時に開始される。したがって、外来の担当医師の栄養障害という病態についての知識や重大性についての認識、さらに診察技術の良否によって大きく左右される(
表Ⅰ)。近年、
主観的包括的アセスメント(subjective global assessment:SGA)によって外来初診時に栄養障害の有無を診断することが普及しつつあるが、SGAについても実施する者が適切な教育を受けていることが必要である。
本項では最近の栄養障害のスクリーニングの方法について述べる。実際にはこれに引き続き必要熱量や栄養素の投与量の推計まで可能であるが、これらについては
1-6:栄養アセスメントで詳細に述べられており、割愛する。
重要なことは、いかなる疾患で外来に来られたとしても、その患者に栄養障害の発生する危険は必ず存在し、いったん栄養障害が発生すれば疾患に対する特異的な治療効果を十分得ることは困難であるということである。したがって、すべての患者について栄養障害のスクリーニングを行うことは非常に簡単であるにもかかわらず、患者の予後に大変重要な意義を有する。
(
参考文献1-5-1,1-5-2)
① 今後の治療方針を決定するうえで非常に重要
② 時間をかけてたくさんデータを集めて行うアセスメントは必要ない
③ 入院時のアセスメントはスクリーニング
④ 栄養治療を必要とするかどうかの決定のために用いる |
表Ⅰ●初診時あるいは入院時のアセスメント
(栄養障害のスクリーニング、初期栄養アセスメント)
【執筆】岩佐正人氏
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