ニュートリーの製品に込められた経営者の想い

  1. トップページ
  2. 企業情報
  3. 経営者の想い
  4. 経営者の想いVol.6

商いのほかに会社が出来ること

会社間の年賀状でお年玉が当たって喜ぶ人はそういないと思ったのがきっかけで、
6年前から年賀状はお年玉付きではなくユニセフのカードを使っている。

お年玉の分を何かためになるものに使ってもらいたいと考えた。
出来ればこれが流行ればいいなと思っている。
さらに出来れば日本郵政がユニセフとタイアップして、官製のユニセフ年賀状が
売り出されるともっと良いと思う。

一般的に株式会社という法人は、営利を目的としていることは言うまでもない。
株主が拠出した資本金を効率よく運用し利益を生み出すことが至上命題だ。
生み出した利益の42%くらいは税金として支払い、
残った経常利益を株主に分配するか繰り越して剰余金とする。

従って営利目的以外にはなかなかお金を掛けられない仕組みになっている。
経営者の判断でCSR(Corporate Social Responsibility )などの社会的貢献の為に
使えるお金は社会制度上もかなり限られている。

そんな中でもお金をかけずにできることは結構ある。

自社工場に相当大きな太陽光パネルを設置している。
これは4年前、NEDO(新エネルギー産業技術総合開発機構)の補助を頂いて導入した。
夏のある日、サンサンと降り注ぐ太陽が社屋を熱するのを見て、
このエネルギーを打ち消すために同等量の大量電力を用いて冷却している現実を、
何とかしたいと思った時、NEDOの募集を目にした。
協同研究という名目だがNEDOの補助を頂いたおかげで、
短期間でもとがとれるそうだ。
それよりもなによりも既にその技術があるのに
もったいないエネルギーを垂れ流すことに自責の念があった。
だけどこれは崇高なCSRとは言わないだろう。

他に自慢できることと言えば、
当社の総務グループは社員の大学への寄付の手続きを代行している。
大学に寄付をしたいと思う社員は、
年間金額と寄付先の大学名を当社管理部の総務グループに届ける。
総務グループは、その大学の窓口に連絡し、当社社員が寄付をしたい旨伝え、必要な
事務手続きについて伺った後、その手続きを行う。
そして毎月支払われる給料から1/12の額を天引きし、
12ヶ月後満額となった時に会社から大学へ送金される。
大学からは年末くらいに、寄付の礼状とともに確定申告用の領収書が
個人宛に送られるので、控除を受けたい人は確定申告することになる。
この制度のおかげで少なからずの社員が大学の寄付を実行してくれている。

なぜこんなことを思いついたかというと、
日本の大学に底力を感じないからだ。
その原因は、ほとんどの大学の研究者は国を見て仕事しているからだと思う。
自分の研究を成就させるために必要な経費は、
国が審査官となる科研費をあてにすることが大半だ。
年間1兆3千億が科研費の国家予算だ。
審査官は多数いるとはいっても傾向は流行り廃りなどで偏ると思われるし、
大学の自主性や個性も無くなってゆくのは確実だ。
そして、慣れてくると科研費がおりそうな研究に流れてゆくのは人の常というものだ。
聞き心地のよい最先端技術に予算が下りるのは仕方がないにしても、
多くの歴史が物語るように、
誰も気が付かなかった技術が、あるいは誰も振り向かなくなった技術が
画期的なイノベーションを興す。
その研究を進めるのは、誰とも知れぬ相手にペーパーで申請するのではなく、
本来は大学の経営サイドに面とむかってハートで訴えるべきだ。

また、この経営サイドも、一部を除き、日本においては心許ない。
しっかりとした将来ビジョンや骨太の理念を持った理事長の元、
それを共有する理事たちが多面的に支えるという構図が
日本の大学でできているという感じが全くしない。

大学においても一般法人のように経営と執行で分けるべきだと思う。

もし、大学の予算の大半を科研費ではなく寄付で賄えたとすれば、
どこを向いて仕事をするべきかと言えば、国でなく寄付者に向くのは当然だ。
そしてその経営者は寄付者の集まりであるOB会が選出するべきだ。
この経営を担いたいという情熱を持った優秀な人材の中から、
寄付した人達の投票によって選出し、経営に当たらせる。
そして個性豊かな大学運営を任せることになれば素晴らしいと思う。

大学寄付の事務代行を会社がやることが全国の会社で流行ってくれて、
そしてその寄付総額が1兆円を超えるころ、日本の大学は変るのではないか。
国力のエンジンは大学にある。
財界のどなたか動いていただけませんか?
企業にとってお金が沢山かかることではありませんから!

ニュートリー株式会社 代表取締役社長 川口晋 〈文〉

仲條順一 〈イラスト〉

2012年3月

おすすめコンテンツ

Prev

  • ニュートリーオンラインショッピング
  • ニュートリーポイントプログラム

Next

  • Page Up
  • サイトマップ